昨夜思いついて、後輩のブログを久々に開いたら、別の後輩も一緒に写った写真を上げていて、その別の後輩が、
高校生の頃の見る影もなく膨らんでいたのに驚いてお茶を噴いたきなりです、こんにちは。
いやー、びっくりしたwww
ブログの持ち主の後輩は、別の学校の男子生徒でした。
今何か甘酸っぱいものを想像したアナタ!違うから、全然…( ̄− ̄)トオイメ
私は高校生の頃演劇部でした。
衛生看護科という、異様に忙しく厳しい科に在籍していた私でしたが、ちゃんと部活やってたんです。
他の科に比べたら、夏休みは10日程短かったし(授業があった)、土曜の午後も遊べなかった(授業があった)し。
今思うと、睡眠時間もバリバリ削らないとレポートも終わらず単位も取れないような学科で、よくもまぁ放課後ほぼ毎日部活に通って、ちゃんと卒業もしたし、準看の試験も通ったし、………若いって体力あったな、の一言に尽きます。
そんな私は、友人にくっつくようにして、東京の高等看護学校への進学を推薦枠でさっさと決めた(でも入試の成績はトップクラスだったのよ!科目が専門と国語だったから!)ので、3年生の11月にはもうフリーでした。
同じような他の子が、卒業までの4か月間、車の免許を取りに行ったり旅行に行ったりする中、私は
「そうだ演劇をやろう」、と思い立ちました。
(卒業前に準看の試験もあったんだけどなw)
今思うと、なんでまた?という選択だったのですが。
………ホントなんでだろうwww
当時の部長で、今でも田舎に帰ると必ずご飯食べたりする友人に寄ると、「卒業公演をやろう!」と言いだしたのは私だそうです。
さっぱり覚えてないけど( ^ρ ^)。
で、自分たちの学校だけじゃつまんないから、他の学校にも声かけよう!と言いだしたのも私だそうです。
これも記憶にないけど( ^ρ ^)
県内のめぼしい学校あてに手紙で企画を送り、返信があった数校と、合同で卒業公演と銘打った芝居をやりました。
もちろん顧問の先生には相談とかしたけど、なんだかんだで、基本的な事は自分たちだけでやったんですよ。
地元TV局に電話かけて夕方の番組に宣伝で出してもらったり(そういうコーナーがあったのでダメ元で聞いてみたらOKだった)、劇場も自分らで電話かけて値段の交渉とか予約とかしたし、市内のバス停にある掲示板へのポスター掲示も、許可取って貼って回った。
(女子高生が県庁の土木課なんか行く機会はそうそうないよな)
チケットも手作りだったし、衣装や小道具なんかもみんなで持ち寄りました。
田舎の高校生が、自分らだけでやったものだし、抜けもいっぱいあったし、もちろん、出来はそれなりです。お世辞にも傑作!というような結果ではなかったです。
でも誰も怪我したり、法的な迷惑をかけることもなく、やり遂げられたし、何より楽しかった。
一緒にやったメンバーとは卒業後もしばらく交流が続き、何年かは夏に集まってキャンプとかしてました。
それぞれが進学などで散り散りになったので、いつの間にか途絶えましたが、特に仲の良い人同士は今でも連絡を取り合っています。
最初に書いた、ブログの持ち主の別の高校の後輩、というのはそのメンバーの一人です。
今でも東京で舞台役者を頑張っています。
当時のメンバー数人と久しぶりに会った、という記事で、その写真の中には、私に引きずられて苦労した(であろう)部長も写っていましたので思わずメールしてみました。
一緒に写ってる後輩がえらいこと太ってたね、とかあんたの名前の漢字間違われてるね、とかそういう話をしてたら、そういえば、と出てきた話。
私たちが良く分からない勢いでやった卒業公演を見ていた、他校の先生が、同じようなノリを期待して、高文連(正式名称は全国高等学校文化連盟。インターハイの文化版みたいなもんです)の演劇祭の前のイベントとして企画したそうです。
でも結局、私たちの学校の後輩(卒業公演にはノータッチw)に
「君たちならもっとやってくれると思ったんだが」と謎の言葉を残してあっさり頓挫
。
いやー、ノータッチだった彼らに私たちの行動力やノウハウを期待するのは、正直気の毒ですよ
(←偉そう)、と思いつつ、私たちのやったことがきっかけで、そんな期待をしてくれた人がいた、というのは、20年経って初めて知ったことでした。
ちょっと感動して、かなり嬉しかった
。
あの、つたない、穴だらけの、私たちが楽しんだだけだと思っていた祭りが、他の人に
「同じことをしたい」と思われたんだと知って。
私にとって学生時代と言うのは暗黒時代(那州雪絵言う所のダークエイジ)で、苦しくて辛くてもがいてばかりで、あの日に戻りたいなんて絶対思えないんだけど、それでも愛おしいものは確かにあったんだな、って、思えた。
色々傲慢で不遜で礼儀とかすっ飛ばしてた若いころの私、反省することばかりだと思ってたけど、悪いことばかりでもなかったんだなぁって初めて思った。
なんか、思いがけず、しみじみとした夜でした。