更新情報!【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】NO.10

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       【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】
          第 10 回 更新しました!
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    このメルマガはきなりみやのホームページで連載中の
    『ナポレオンフィッシュにとっておきの日』更新情報を
    ご希望の方にお送りしております。

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    □■ごあいさつ■□
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    とうとう最後の更新をいたしました、『ナポレオンフィッシュ
    にとっておきの日』。完結しました。我ながら信じられないで
    すが、終わりました。イェー(コブシを地面に向かってゆらり
    と振り下ろす)

    某チャットの勢いのまま、なりゆきで書くことになった作品で
    したが思いのほか長期間付き合いました。連載が約1年半、打
    ち合わせを含めると3〜4年に渡ります。よくもまぁ、人をし
    て「竜虎の対決」とまで言わしめた個性の強い二人が、物別れ
    もせずここまでやり通したものだと、感慨深く思います。
    作品への愛、キャラクターへの愛、それ以上に読んでくださる
    皆さんからのご感想や励ましなどがその原動力でした。

    本当に、ご愛読ありがとうございました!
    でも二度と樫山さんとは組みません(ヲイ)

    『ナポレオンフィッシュにとっておきの日』は今後、樫山&き
    なりの出会うきっかけになった

    ・コミックフロント(内コミックカフェ←旧コミッカーネット)
     http://www.fun-create.com/index.php



    ・神足(内ステージ) http://coterie.jpn.org/xoops/html/
    ・マンガ市場ドットコム http://www.mangaichiba.com/index.php

    などで公開予定です。
    また、きなりは今後もマンガを描いて行きますのでホームペー
    ジ(みやきな)も時々チェックしていただけたら嬉しいです。

    今回でナポとての更新メルマガは終了となりますが、もしまた
    作品・作者の関連情報などが発生した場合は、臨時で発行する
    かもしれません。
    不要でしたら登録の削除は

    http://kinari.hacca.jp/mm/mmform.html

    から可能です。
    ※このままご登録いただけていれば、関連情報の配信のみに
     使用します。

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    □■今回の更新■□
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    http://kinari.hacca.jp/comic/napo/comic.html
      < 6月16日更新→97p〜113p >

    「なかったことにして欲しい」とヘンリー・シルバーに懇願され
    たジョン。しかし彼はなぜか即答できなかった。そうすれば、自
    分が望んだという世界で、このまま生きられると言うのに…。
    ジョンの、そしてメアリーの選んだ結末とは…?

    <マンガの見方>
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    □■ナポレオンフィッシュ:アナザストーリー■□
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    『思えばこれもとっておきの日』作:樫山泰士

    # 10

    トッド・ウィルソンの朝は早い。

    階下の学生がダンスの夢に沈む頃、彼は焦げたトースト
    を準備する。

    窓を開け、晴れてさえいればイースタン・パークへ。

    健康のために始めたウォーキングも既に三年目になる。

    図書館前の石段で深呼吸。

    石段の上から振り返って街を眺めていると街が動き出す
    のがよく分かる。


    シャツに着替えて仕事場――名前が洒落ているのだ
    『カフェ・ボヘミア』へ。

    誰もいない店内へ入り自慢のジューク・ボックスを磨く。

    数百曲入りの巨大な年代モノ。

    ポケットのコインでいつでもとっておきの曲を選ぶこと
    が出来る。

    だけど、それはしないことに決めていた。

    『誰かが自分のとっておきを選んでくれる偶然』に期待
    していた。


    さて、そんなトッドにも気になる女性が出来た。

    週に一度、ボヘミアを訪れる赤毛の女性。

    キッカケは忘れたけれど、窓辺で本を読む姿が素敵だった。

    ただしトッドは彼らしく、自分から何をするでもなかった。


    クリスマスが終わるある冬の日。

    色めき立つ街をよそ目に重い足取りで彼女が現れた。

    低い声でコーヒーを注文していつもの席へ。

    本を取り出す様子もなくジッと遠くを見ている。

    泣いていたのだろうか?少しだけれど目が腫れている。

    店も街も聖誕祭の喧騒で溢れ、ラジオはマトモな音楽を
    流さない。

    トッドは少し躊躇して、彼女に何か言いかけて、だけれど
    何も出来なくて、それでも何かしてあげようと、一つ誓い
    を破ることにした。

    コインを取り出しジューク・ボックスへ。

    果たして彼女は気に入るだろうか?

    自分のとっておきを彼女に。


    曲が終わるのを待つように、
    少し軽くなった足音だけを残して、
    彼女は街の中へ。


    ただしトッドは忙しく、それに気付けはしなかった。

    彼が選んだその曲は、ずっと昔のポップスで、

    “ナポレオン・フィッシュにとっておきの日”

    と云うタイトルだった。

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    □■合作雑記■□
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    ある初夏の風薫る夕方。
    樫山泰士は きなりみやから信じられない報告を聞きます。

    カッシー(いぶかしげに)終わった?
    きなり (自分でも信じられない様子で)はぁ・・・。
    カッシー あの長ったらしくまとまりもなく僕が勢い
         だけでシナリオにした“ナポレオン”が?
    きなり (原稿を確認しながら)一応、ラストまで描
         いています・・・よね?
    カッシー えー、まあ、それは、・・・・・・おめでとう?
    きなり (再び最初から原稿を見直しながら)あ?え?
         ・・・ありがとう?・・・ございます?
    カッシー えっと・・・足掛け・・・3年?4年だっけ・・・?
    きなり  あー、いや、まあ、そんなことはどーでも
         エエんやないでしょうか・・・(遠い目)
    カッシー ・・・せやな(遠い目)

    それから2人は、暫くの間、沈み行く太陽を一緒に眺
    めているのでありました。

    共に長い長い道のりを旅して来た仲間。
    楽しい時も辛い時も2人で乗り越えてきた相棒。
    雪がそぼ降る公園で、互いのコブシが壊れるまで殴り
    合ったのも今となっては懐かしい思い出であります。
    そして、そんな道のりを全て分かっているかのように、
    江戸湾に沈む夕日は2人を優しく包み込んでいきます。

    カッシー キレイですね。
    きなり  ・・・えっ?
    カッシー あ、いや、夕日・・・。
    きなり  あ・・・、うん・・・。

    暫くの間、同じ方角を眺める2人。

    不意に樫山が、きなりにとても大事な質問を投げ掛けます。

    カッシー ところで、次の合作なんですが・・・
    きなり (微笑みながら)アンタとは二度とやらない。

    以上。樫山泰士31才の初夏の出来事であります。

    (完)

    更新情報!【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】NO.9

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         【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】
            第 9 回 更新しました!
      □-----------------------------------------07/06/02□

      このメルマガはきなりみやのホームページで連載中の
      『ナポレオンフィッシュにとっておきの日』更新情報を
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      □■ごあいさつ■□
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      私はわりと器用な方で、あまり努力せずともコツさえつかめば
      たいていのことは人並みにこなすことができます。これは小さ
      い頃からのことで、両親は私を「手のかからない子」だと喜び
      ました。でも私が「本当に欲しい」と、「本当にかなえたい」
      と思って頑張る事は、ことごとく実らないのです。頑張り方が
      分かっていないのかもしれません。いつの間にか私はミス・ロ
      スに自分を投影しながらマンガを描いていました。

      でもきっと、女性にはミス・ロスに通じるところはあるのだと
      思います。樫山さんいわくの「女性の本当の怖いところやねん」
      って部分ですが。

      長らくお送りしてきた「ナポレオンフィッシュにとっておきの
      日」もあと1回の更新で完となります。(予定ですが)
      どうぞ皆様最後までお付き合いくださいませ(*´▽`*)

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      □■今回の更新■□
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      http://kinari.hacca.jp/comic/napo/comic.html
        < 6月 1日更新→80p〜96p >

      内部監査室に呼び出されたミス・ロスは監査官に追い詰めら
      れていく。真面目で穏やかな彼女が犯した「罪」とは…?
      一方パウラと関係を持ってしまったジョンの元に現れた謎の
      男はメイドのメアリーの「同僚」だと名乗る。不審がるジョン
      に男は穏やかな笑みで衝撃の事実を告げるのだった。

      <マンガの見方>
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      □■ナポレオンフィッシュ:アナザストーリー■□
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      『思えばこれもとっておきの日』作:樫山泰士

      # 9


      初夏の日差しが近付いて来る五月の木曜日
      季節外れの冷たい風が吹きぬけた街の裏通りで
      考え得る限りのセンチメンタルからは遠く離れた衣装を身に着けたジョンは
      仕事用にと秘書のトンプソン女史より持たされている携帯電話を取り出すと
      こちらを向いて佇んでいる野良猫に少し考える素振りを見せた後
      オフィスへ連絡を取り、一日だけの休暇を宣言した

      街の一番古い教会にある時計台を見上げると
      時刻はまだ午前九時を十分過ぎたところで
      通りの向こう側より聴こえてくる車のクラクションに背中を押されながらもジョンは
      自分の中で燻ったままのメッセージを何とか形にしようと
      左手に持っていた飲みかけの缶コーヒーを道路脇のガベッジへと放り込むと
      街の東側にある公園を目指した

      光に満たされた噴水の片隅に恋人が二人
      穏やかな風に朱色のシャツが揺れる真四角な空の下
      今にも眠りにつきそうな世界を傍らに
      落書き雑じりのベンチに腰をかけたジョンは
      少しだけ悲観主義的な笑みを浮かべると
      いつもと同じコーヒーの匂いにまみれた溜息を一つ吐いた

      鞄の左ポケットに入れていた文庫本のカバーを外す彼の横を
      飼い主にそっぽを向いたままのゴールデンレトリバーが走り去り
      去年の夏に食べたシナモン・チェリー・パイが舌の上に蘇る

      彼が用意したブックカバーは
      昨日までは街の騒がしいノイズからサリンジャーが作り出した美しい世界を守る役割を担っていたが
      現在では“この愛すべくも残酷な世界”に対して彼が取り得る最大限の抵抗を書き留める武器となっていた

      以下は、その一部である。


       親愛なるマコトへ

        僕は一体、この手紙の宛て先を誰に向ければ良いのかも分から
        ないまま、空から落ちて来る飛行機の音を伴奏代わりにペンを
        走らせている。

        君の両親に渡すのが一番なのか、それとも、君にうりふたつだ
        と言う君の弟に渡すべきなのか、それとも、君が事ある毎に話
        していたあの美しい幼馴染みに手渡すべきなのだろうか?

        君と最後に話をしたのは たった三週間前のことだ。
        仕事のついでに君の住む坂の街を訪れた金曜日の夜だった。

        君はいつものようにバーのカウンターに座り込むと顔を真っ赤
        にしたまま、来る人来る人に僕を君の友人だと紹介してくれた。

        あの日の僕は照れるばかりでハッキリとは言えなかったけれど、
        本当は心から嬉しかったんだ。
        君が、僕を友人だと言ってくれたことが。

        一週間前。君の同居人からオフィスに連絡が入った。
        彼女は出来る限り冷静に、だけれど動揺しているのが遠い電話
        口からでもはっきりと分かる口調で、その悲しいニュースを僕
        に伝えてくれた。

        二週間前に君宛てに送ったメールの返事がなかなか来ないので、
        またフラリと、あの古ぼけたバイクにまたがって、旅にでも出
        かけたのかと思っていたんだ。
        愛用の釣竿と一緒にね。

        七年前のクリスマス・イブ。
        僕のアパートで語り明かした夜のことは今でも憶えている。
        ステュとロイと四人、世界一ふざけた格好でクリスマス模様の
        タクシーから降りて、ステュは風呂場で、ロイは台所の冷蔵庫
        を抱き締めながら眠っていた。

        君は東側の窓辺に座り、僕は愛用の毛布を頭から被って西側の
        壁にもたれていた。

        女性の話題から始まって、バイクに靴、もちろん音楽の話も一
        通りして、僕が父親の会社を継ぐ話になった。
        君は、ほんの少しだけ悲しげな笑顔を見せてから、僕を強く抱
        き締めてくれた。


       『いつか君の事を、掛け値なしに愛してくれる人が現れることを
        願っているよ』


        窓の外では聖者の為の花火が街を照らし出していた。

        ローディーも入れてたった八人で世界中を駆け回ったのが昨日
        のことのように思える。

        あの日の仲間たち――幸いにもステュはまだ僕と一緒に仕事を
        してくれてはいるけれど――彼らも皆大人になって、それぞれ
        の道で忙しくしている。

        僕は、今度は彼らに、もう少し長めの手紙を書くだろうな。

        出来る事ならば、君の想いが後の人達へ繋がって行く事を願って    


                            君の友人
                            ジョン・ジルベルト  


      どうにかして今日を乗り越え明日を許容することは
      少なくともこの世界で誠実であろうとする人間――
      誠実であるが故に弱者でもあり続ける人間にとっては
      最も優先されるべき事柄でもあり
      最も彼らを縛り付ける事柄でもある


      夏の日差しに
      その狂おしい程の光に
      まるで陽炎のように映し出されたカフェテリアから出て来た半袖姿のジョンは
      三ヶ月近くズボンのポケットに入れたままにしておいた届け先不明の手紙を取り出すと
      都会の空を優雅に飛ぶ飛行船の広告に悪態を付いた後
      コールタール臭の残るアスファルトへと歩いて行った

      東からはセンチメンタルに過ぎる緩やかな風が吹いていて
      街中の広告塔からは“夢”が売られていた。


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      □■合作雑記■□
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      合作雑記はアナザストーリーが長編のため、お休みさせて
      いただきますm(_ _)m …ホント、長くてすみません。


      更新情報!【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】NO.8

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           【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】
              第 8 回 更新しました!
        □-----------------------------------------07/05/22/□

        このメルマガはきなりみやのホームページで連載中の
        『ナポレオンフィッシュにとっておきの日』更新情報を
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        □■ごあいさつ■□
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        やっと寒くなくなったと思ったらもう今月末には入梅ですって。
        洗濯物が乾かない季節の到来。あーやだやだ。でもこの季節の
        楽しみがあります。鎌倉の紫陽花めぐりです。なにせ梅雨なの
        で、雨の中を傘さしてまわることになるわけですが、そういう
        不便具合もまた楽し、というものです。去年も友人と出かけた
        のですが、カワイイと評判の友人が紫陽花を愛でつつ言ったセ
        リフは「紫陽花って脳ミソみたい(*´▽`*)」

        それ以来、どうしても紫陽花を見ると、脳ミソを想像してしま
        う私…。どうしてくれる、私のロマンティック(T▽T)

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        □■今回の更新■□
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        http://kinari.hacca.jp/comic/napo/comic.html
          < 5月20日更新→66p〜79p >

        ずっと自分の夢を成し遂げてくれるシンガーを探し続けてきた
        ジョンと、それを支え続けたメアリー。上司に心配されるほど
        まじめに穏やかに毎日の仕事をこなし続けてきたミス・ロス。
        彼らの生活は遠く離れて交わらない…ならばこれは誰の記憶?
        誰が見た夢?それとも…………誰が見せる夢?

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        □■ナポレオンフィッシュ:アナザストーリー■□
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        『思えばこれもとっておきの日』作:樫山泰士

        # 8


        事の始まりは十二年前の冬。
        その年は実に二十年ぶりとなる寒波が彼らの住む街を襲い、
        街中の全ての道が雪で覆われることになった年だった。

        ミセス・スティーブンス自慢の庭も雪で埋められ、彼女は
        その日夕食用にと考えていたブロッコリーを積もった雪の
        下から掘り出す事になった。

        パウラ・スティーブンスはその日、いつかの休日に父親が
        買ってくれたお日様のようなレイン・コートと共に家を飛
        び出して行った。

        アーニー・スコットはその日、件の坂の下でパウラの手を
        取ると、少し浮かれ気味に件の小学校へと向かった。
        パウラ・スティーブンスが七才の誕生日を迎えてから、
        わずか十一日目の事だった。

        彼女が短い生涯を閉じてから四十八時間後、彼女の人生を
        奪った二十代前半の少年は、街の外れにある汚らしい原色
        で覆われたショッピング・センターの時計台に立つと、自
        身の人生に何ら後悔もしないまま『カッコーの巣の上から
        逃げ出すように』自らの命を絶った。

        彼が何故彼女を選んだのか?答えは未だに出されていない。

        そして、それからの十二年間、ミセス・スティーブンスは
        “娘が書く筈だった手紙”を絶えず書き続けている。

           --・--・--・--・--・--・--・--・--


        親愛なるシビル・スティーブンス様

        まず最初に、私達のこの文通が、一ヶ月以上も停滞していた
        ことをあやまりたいと思います。

        それと言うのも、この数週間はそれこそまるで本当に夢でも
        見ているかのように、私の周囲の状況が目まぐるしく変化し
        て、とても忙しかったからなのです。

        前回の手紙でも触れたとおり、サイモン先生が紹介してくれ
        たカフェ、名前が素敵なのです――『カフェ・ボヘミア』
        ――での歌の仕事も始まったし、ルームメイトのジニーの帰
        郷(彼女は今度の八月に綺麗な花嫁さんになります)に合わ
        せた新しいルームメイト探し、そこに重なるようにバイト先
        の先輩が風邪でダウン……と、こんな状況だったので、もち
        ろん母さんのシナモン・チェリー・パイと自慢の裏庭は時々
        思い浮かべていましたけれど、なかなか返事が出せなかった
        のです。ごめんなさい。

        ところで、返事が出せなかった間“ボヘミア”の仕事中に、
        とても素敵な出来事を経験したのでここで紹介しておきたい
        と思います。

        仕事を始めて三日目の最後、子供の頃お父さんから教えて貰
        った曲、憶えていますか?『いつか出会った虹のたもとで〜』
        あの曲を歌った時のことです。

        ステージから少し離れた席に年配のご夫婦が座っていらした
        のですが、歌がサビの『また明日』に入った時、その奥様の
        方が突然に泣き出してしまったのです。声には出さずに、多
        分周囲の方もハッキリとは気付いておられなかったと思いま
        すけれど、ステージ上の私には彼女が目に涙を溜め、小さく
        嗚咽していたのが見て取れたのです。

        そしてステージが終了し、私は彼らのテーブルに近付き『大
        丈夫ですか?』と奥様に声を掛けてみました。ひょっとする
        と、私が何か不味い事でもしたのかと思ったからです。

        しかし、ああ、人生とはとても素晴らしいモノなのですね。
        直後、奥様は私の手を取り『ありがとう』と言ってくれたの
        です。

        その日、私の歌を聞いた奥様は、それはとてもとても大切な
        人の事を想い出してしまい、その嬉しさの余り、つい涙を流
        してしまったのだそうです。

        どうです?とても素敵な出来事でしょう?

        それでは、次の手紙は出来るだけ遅れないようにしますので、
        これに懲りずお返事を下さいますよう。

                                かしこ

                        心より愛を込めて
                        パウラ・スティーブンス

           --・--・--・--・--・--・--・--・--


        「お父さん?」
        玄関脇のポーチに座り込んだままのヘンリーの顔を、件のワ
        ンピースを着たエレノア・シルバーが心配そうに覗き込む。

        遠くからのヒグラシの声が煩わしさを増し、いつもと同じ色
        をした夕焼け空に近所の子供達の自転車のベルが響き渡る。

        幼顔の郵便配達人は、額に滲んだ汗を右手で拭き取ってから
        ミセス・スティーブンスのドアを、軽く、叩いた。

        二言三言の世間話の後、ミセス・スティーブンスとドア越し
        の別れの挨拶を交わした幼顔の郵便配達人は、履き古した靴
        の底の泥を軽く払いのけると、咳払いを一つした後、いつも
        の通りに、西の外れのだらだら坂へと戻っていった。

        「寒くなるから、ジャケットを羽織りなさい」

        父親の忠告に口笛で答えて彼女は、家の中へと戻ると、台所
        にいた母親にオレンジ色のジャケットを出して貰い、未だ初
        恋の君とマトモに話も出来ないアルフレッドを迎えに行くた
        め、ジミー・スコット文房具店へと向かった。

        「こんばんわ、シルバーさん」

        エレノアと入れ替わるように、収穫したばかりのイタリアン・
        トマトを手にしたミセス・スティーブンスがヘンリーに声を
        掛ける。

        いつもより少しだけ陽気な彼女の笑顔に、その悲しいまでの
        陽気さに、背中を押されるようにしてヘンリーは、突然に立
        ち上がると、目の前のテラスを飛び越え、少しだけ息を弾ま
        せながら、愛しいエレノアの背中を追い掛けて行った。

        西の空には青白い月が顔を見せ始めていて、シルバー家の前
        庭で寝転んでいた野良猫のジュジュが時折り吹く冷たい風に
        アクビで答えていた。

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        □■合作雑記■□
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        合作雑記はアナザストーリーが長編のため、お休みさせて
        いただきますm(_ _)m

        更新情報!【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】NO.7

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             【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】
                第 7 回 更新しました!
          □-----------------------------------------07/04/22/□

          このメルマガはきなりみやのホームページで連載中の
          『ナポレオンフィッシュにとっておきの日』更新情報を
          ご希望の方にお送りしております。

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          □■ごあいさつ■□
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          この長い連載も折り返し地点まで、やーっとたどり着きました。
          これもひとえに応援してくださる皆様のおかげです。感涙(TT)
          とか、もうすでに終わったような感慨を抱いたりしていますが
          …終わってない、まだ終わってないから!!
          進んでるんだか戻ってるんだか分からない話を、延々と描き続
          けてまいりましたが、やっと伏線を終了し、これからはその消
          化にかかりますよ。何気なく見ていたアレやコレがいろいろと
          ムフフな感じです(なんのこっちゃ)
          さぁここからが佳境です。真正面から頑張りますので引き続き
          原作者・樫山ともどもよろしくお願いいたします!!

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          □■今回の更新■□
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          http://kinari.hacca.jp/comic/napo/comic.html
            < 4月 20日更新→49p〜65p >

          ずっと自分の夢を成し遂げてくれるシンガーを探し続けてきた
          ジョンと、それを支え続けたメアリー。上司に心配されるほど
          まじめに穏やかに毎日の仕事をこなし続けてきたミス・ロス。
          彼らの生活は遠く離れて交わらない…ならばこれは誰の記憶?
          誰が見た夢?それとも…………誰が見せる夢?

          <マンガの見方>
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          □■ナポレオンフィッシュ:アナザストーリー■□
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          『思えばこれもとっておきの日』作:樫山泰士

          #7

          いつもより大き目の夕焼け空に暗闇が広がり出す頃、友達の後
          を追い掛ける少年を微笑ましく見詰める幼顔の郵便配達人は、
          既に顔馴染みとなっているミセス・スティーブンスに、今日最
          後の手紙を届ける為、西の外れのだらだら坂を登り始めたとこ
          ろだった。
          ほぼ同時刻。スティーブンス邸の前の通りでは、窮屈な色で統
          一された小学校の制服から、お気に入りのワンピースに着替え
          たばかりのエレノア・シルバーが、薄っすらと現れ始めた青色
          の月を眺めながら、とっておきのメロディーを思い出そうとし
          ていた。
          「ジャケットを羽織りなさい」との母親の忠告に口笛で答えな
          がら彼女は、ノラ猫のジュジュと一緒に草まみれになっている
          弟のアルフレッドの下へ駆け寄ると、お姉さん風を吹かせた口
          調で彼に注意を促した。
          「お父さんが帰って来る前に着替えなさい」
          父親のヘンリーはその日の朝、十二回目の結婚記念日を愛する
          妻や子供達と祝う為“今日出来る仕事を明日に回してでも”会
          社を定時には出る約束を愛娘と交わしていた。
          しかし、昨年の結婚記念日と同様、他部門のイザコザに巻き込
          まれたヘンリーは、それでも一時間ほどの遅れで、件のだらだ
          ら坂を息を切らせ駆け上っていた。
          「今日はお早いんですね」
          「家族と食事に行く約束でして」
          三年程前から栽培を始めたイタリアン・トマトの手入れをする
          ミセス・スティーブンスが、汗まみれのヘンリー・シルバーに
          声をかける。
          いつもより少しだけ陽気な彼女の笑顔に、「今日は“手紙の日”
          だったのだな」と、二年前に息子から渡された誤字脱字まみれ
          のグリーティング・カードを想い出しながら、ヘンリーも笑顔
          で答える。
          「あら、素敵。どちらへ?」
          「マッジオの店に予約を入れてまして」
          スティーブンス夫人の日常にある数少ない楽しみ、その中でも
          初夏を迎える自宅の菜園に匹敵する楽しみの一つに、毎週、遅
          いときでも三週間に一度は届く、ごく簡潔な、だけれどとても
          饒舌な、手紙がある。
          手紙の差出人は彼女の一人娘で、彼女は現在遠く離れた街で単
          身“夢”を追い掛けている。
          「そう。先ほど届いたんですよ」
          「パウラさんから?」
          「ええ。あ、でも、今日は急いでらっしゃるようだから、また
          今度、お茶にお誘いしますわ」

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          □■合作雑記■□
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          合作雑記は今回お休みさせていただきますm(_ _)m

          更新情報!【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】NO.6

          0
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               【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】
                  第 6 回 更新しました!
            □-----------------------------------------07/01/07/□

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            □■ごあいさつ■□
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            こないだ福岡在住の妹から、年末年始に横浜の年越しライブに
            一緒に行かないかとメールが来ましたが先約があったので
            断りました。子供の頃から犬猿の仲の姉妹でしたが、離れて
            暮らすようになり、お互いに大人になった今では普通に接する
            事はできるようになりました。
            …なかなか難しいですけどね。姉妹の関係っていうのは。
            樫山さんには分からない世界なのだそうで、説明しても反応は
            イマイチでした。まぁ私に兄弟の関係が分からないのと同じ。

            血がつながっているのに愛せないこと、理解できないことを
            なんだか後ろめたく思ったことも幾度となくありました。

            つかず離れず背中合わせに、手をつなぐことはないんだけど
            転んだらそばでじっと見ている、そういう関係でも赦(ゆる)
            されるのだなぁと、はちみつ入りのホットミルクのカップを
            両手で包んで、寒い夜に、ちまちまとマンガを描き続ける大人
            になった姉がきなりでした。

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            □■今回の更新■□
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            http://kinari.hacca.jp/comic/napo/comic.html
              < 1月 4日更新→45p〜48p >

            平凡で不満のない、でも退屈な愛おしい日常をそれぞれ生き
            るメアリーとジョン。
            交わらない二人。でもなにかが違う。ずれ始める意識と記憶。
            「愛の謎」を握っているのは誰…?

            <マンガの見方>
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            □■ナポレオンフィッシュ:アナザストーリー■□
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            『思えばこれもとっておきの日』作:樫山泰士

            #6

            太陽の行方が定かではない日曜日の朝。

            そのあまりの静けさに「世界はこのまま停止してしまうのでは
            ないか?」そんな不安に駆られたステュは、ベッド脇に置いて
            ある朱色の携帯電話を取り上げるとその万年床から抜け出し、
            長年の友人であるトンプソン女史に連絡を取る為、東側の窓の
            カーテンをほんの少しだけ開けた。

            灰色の空と少しの空腹、空っぽの冷蔵庫に足止めを喰らわされ
            た彼は、手にした携帯電話をベッドの上へと放り投げると、昨
            年の春から着続けている紺色のジャケットを身に纏い、玄関脇
            に置いてあった安物のビニール傘を手に、未だ目覚め切ってい
            ない街路へと向かって行った。

            坂の上のパン屋を目指す途中、いつもの交差点でいつもの待ち
            ぼうけを喰らわされている彼に、恰幅の良い中年男性が声を掛
            ける。

            坂道のあるこの街に越して来たばかりの彼は、二人分の朝食を
            買いに市場へと向かう途中で、少しはにかんだ笑顔を見せたか
            と思うと『もうすぐ父親になるんだ』と言ってスチュの肩を叩
            いた。

            しばらくもすると信号は赤から青へと変わり、男性は手を振り
            別れようとした。その瞬間、ステュは自身の名前をもじって、
            多分、気の効いたセリフのつもりだったのだろう、

            『まるで、天国にでも昇るような気持ちだろ?』

            と言った。

            すると件の中年男性は、満面の笑顔で、だけれど今にも泣き出
            してしまいそうなそんな笑顔で、

            『天国なんか、突き抜けてしまうよ』

            と言った。


            坂の上のパン屋は今日もそれなりに盛況で、とっておきのオニ
            オン・サンドと炭酸水を手にしたスチュワート・ヘブンズは、
            少しだけ明るくなった街を横目にアパートまで戻ると、閉め切
            っていた部屋の窓を全て開け、「こんな日は彼女の声が聞きた
            くなるんだ」と、自身の気持ちが一人歩きしないよう十分な注
            意を払いながら、友人のリー・トンプソンに向けてダイヤルを
            まわした。

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            □■合作雑記■□
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            (その6:みやとオトンと、ときどきオカン)

            時に原作者と云うものは、時に創作者と云うものは、本人が作
            ったキャラクターに対して、それこそまるで母からの愛のよう
            な、父からの愛のような、そんな特別な愛情を持ってしまうと
            言います。で、えー、つまり、今回はそんなお話。

            とある夜のこと、とあるチャットルームで作画のきなり嬢が原
            作の樫山さんに尋ねました。

            きなり『ねーねー、ミス・ロスの髪型ってどんな感じ?』

            もちろん“あの”樫山さんのことですから、この問いにも溢れ
            んばかりの誠実さで答えます。

            樫山『えっとねー、あの子は赤毛のくせっ毛なんだけどー、あ、
             これ、子供の頃から彼女のコンプレックスになってるんで忘
             れないでね。でー、そんなんだけど結構外見には無頓着って
             いうかオシャレには疎いっていうか、何故か肩下10cm?
             ぐらいまで伸ばしていてベリショーにする気もないみたいな
             んだよね。で、ブラッシングでどうにかしようとするんだけ
             ど結局それも適当で、後ろで2つに結んでるだけなんだよね。
             あーー!!三つ編みにしてみ(以下略)』

            で、この後女の子(※リーやパウラやメアリーや)の髪型につ
            いて数時間に及ぶチャットが行われるわけですが、きなり嬢の
            感想は、

            きなり『……オトンがおる(笑)』

            だったそうで、次に樫山氏の言った、

            樫山『いや、もう、ね、彼女たちには幸せになって欲しくてね、
             いや、本当、みんな良い子ばかりやからねーー(涙)』

            のセリフには、

            きなり『………オカンがおる( ̄ - ̄)』

            と思ったのだそうです。

            (次回に続く)


            更新情報!【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】NO.5

            0
              □--------------------------------------------------□
                 【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】
                    第 5 回 更新しました!
              □-----------------------------------------06/10/15□

              このメルマガはきなりみやのホームページで連載中の
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              □■ごあいさつ■□
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              私は子供の頃からよく食べます。量だけでなく質にも
              こだわってて、まずいものは食べたくありません。
              おいしいもので太るのはしょうがないけどまずいもので太る
              なんて許せないじゃないですか!(笑)
              でも最近食べる量が、がっくり減りました。
              不思議なことに食べる量が減ったのに体重は増えてるのです。

              謎!(…年とかゆーな!(涙目))

              その上ダーリンには「君が来ると食費が2.5倍になる」とか
              言われるし…!(ノ◇≦。)

              でもいいの。美味しいものを食べたら幸せになるから。
              私が幸せになったら周りも幸せだよ。(なぜなら不機嫌だと
              周りにあたるから)

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              □■今回の更新■□
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              http://kinari.hacca.jp/comic/napo/comic.html
                < 10月14日更新→39p〜44p >

              平凡で不満のない、でも退屈な愛おしい日常をそれぞれ生き
              るメアリーとジョン。
              交わらない二人。でもなにかが違う。ずれ始める意識と記憶。
              「愛の謎」を握っているのは誰…?

              <マンガの見方>
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              □■ナポレオンフィッシュ:アナザストーリー■□
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              『思えばこれもとっておきの日々』 作:樫山泰士


               #5

               ピート・シガーはとても変なヤツだった。
               たくさんの女性を連れ歩いては派手な格好をしていたし、
               ステージの上では誰よりも必死で観客を笑わせていた。

               ピート・シガーはとても親切なヤツだった。
               悩んでる人がいれば声を掛けずにはいられなかったし、
               自分のサイフよりも誰かの笑顔を一番に考えていた。

               ピート・シガーは、実は私の初恋のひとだった。
               子供の私にとっておきの歌を教えてくれたし、
               子供の私に切なさの意味も教えてくれた。

               ピート・シガーにはとても素敵な幼なじみがいたらしい。
               彼は彼女を追い掛けて街まで出てきたし、
               本当の気持ちを伝えるために何年も自分をごまかしていた。


               それはさておき、ピート・シガーは本当に変なヤツだった。
               ある晴れた冬の朝に突然街から消えたかと思うと、
               よく晴れた初夏の日に手紙が届くようなヤツだった。

               悲しいのは、ピート・シガーの手紙には写真が添えられて
              いて、白いシャツで髪を短くした彼は、はにかんだ笑顔で恋
              人と手をつないでいた。

               結局、ピート・シガーからの連絡はそれっきりになった。
               人づてに聞いた話だと、幼なじみの名前はルーシーとかロ
              ージーとかそんなつまらない名前で、結局、私の初恋は実ら
              ずに終わった。

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              □■合作雑記■□
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              (その5:『君の行く道は、果てしなく遠い』)

               ネームの開始と平行してキャラクター作りが始まった。
               樫山の用意したキャラ設定は細かく、例えば“スチュワート
              ・ヘブンズ”について その一部を抜粋してみると…

              ////////////////////////////////////////////////////////

               【Stewart・Heaven’s】
                ジョンの20年来の友人であり、仕事仲間。録音監督であ
               り凄腕のセッション・ドラマーでもある。2037年8月8
               日生まれの36才。独身。金髪・碧眼の181cm。
                母親はおらず、父親の仕事(FBIとかそこら辺)の関係
               で10代の前半まで世界中(特にアフリカ周辺)を周って暮
               らしていた。13才の時に父親と別れ、10才年の離れた兄
               と共同生活を始める。ジョンと知り合ったのはこの頃で、初
               めてのドラム・セットはジョンと一緒にバイトした金で買っ
               た。18才の時、ジョンと共に藤代誠のバンドHBLに参加。
               民族的かつ派手なドラミングで野郎どもから絶大な支持を受
               けるものの、女性ファンが殆ど付かなかったのは、彼のその
               後の人生を暗示しているようで(不謹慎だが)なんだか笑え
               る。まあ、しかしそれは、(以下略)

              ////////////////////////////////////////////////////////

               と云った風なものになっており、これらの設定を通読した
              きなりは一言、

              「長いよ!!」

               とだけ叫んだ。〔ここで前回のメルマガを読んで頂けると面
              白さが倍増(※当社比)となります〕

              「いや、でも、どの設定も捨てられないんですよ〜〜、ちゃん
              と読んでくださいよ〜〜」

              (前回に引き続き)情けなくもやるせない樫山の叫びがチャッ
              トルームにこだまする。
               しかし、これに対するきなりの行動はとても合理的かつ現実
              的なモノ、つまり『読んだフリをして作業を続ける』だった…。

              (次回に続く)

              更新情報!【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】NO.4

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                □--------------------------------------------------□
                   【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】
                      第 4 回 更新しました!
                □------------------------------------------06/05/20□

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                □■ごあいさつ■□
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                きなりは他人の恋愛を扱う仕事をしています。具体的なお話は
                イロイロはばかりがありますので内緒ですがとっても楽しいの
                です。自分に火の粉が飛んでこない限りは他人の恋愛って面白
                いんですよね〜。えへえへ。
                うちのお客さんはネットで出会って結婚しちゃったり…。
                こういうのを毎日見てると現実感ってなんだろうって思います。
                顔も知らない人といきなりメールのやり取りとか電話とか。
                そりゃあ私だってネットにお友達はいますけど、恋愛ってそう
                いうのとはやっぱ違わない?古いかな…。
                ねぇ、例えば。遠い所の人とネットで出会って恋をしたとして。
                機械を通した声と映像を頼りに毎晩話して笑いあって、たまに
                口げんかもしたりして、でもその手には触れなかったとしたら。
                …怖くならないかな?

                本当にいる人なの?私を本当に好きなの?私は本当に好きなの?

                そもそも私はここにいる?
                いつか見た映画のように、これも夢だったりしない?
                私が夢だったりしない?

                …。

                とかね。うふ。

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                □■今回の更新■□
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                http://kinari.hacca.jp/comic/napo/comic.html
                  < 5月16日更新→34p〜38p >

                平凡で不満のない、でも退屈な愛おしい日常をそれぞれ生き
                るメアリーとジョン。
                交わらない二人。でもなにかが違う。ずれ始める意識と記憶。
                「愛の謎」を握っているのは誰…?

                <マンガの見方>
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                □■ナポレオンフィッシュ:アナザストーリー■□
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                『思えばこれもとっておきの日々』 作:樫山泰士


                 #4
                 
                 来客用にとドアに取り付けた小さな鈴が鳴ったとき、白髪頭
                の店主は、膝に乗ったままの飼い猫に少しばかり気をつかいな
                がら、いっそ出ないでおこうか、と、しばらくの間ためらって
                いた。暖房器具の調子が悪く、テーブルに置かれたコーヒーカ
                ップを手でくるむようにして取り上げると、先ずはどうにかし
                てクリスマスツリーを確保すべきなのだろうな、と、誰に伝え
                るでもない小さな溜め息を、一つ吐いた。
                 前日から降り始めた雪は更に勢いを増していて、裏窓から見
                える街路樹の下では、サンタクロース姿の浮浪者がなにか取り
                とめもない言葉を繰り返している。店を飾るはずだった白色の
                クリスマスツリーは業者の手違いで河を渡り、今頃は彼の知ら
                ない誰かを喜ばせているのだろう。
                 健康のためにと砂糖を抜いたコーヒーを、(文字通り)苦々
                しく思いながらソファから立ち上がり、ゆっくり店内へと向か
                って行く。扉を開けると、店のほぼ中央に青年が一人、肩に積
                もった雪を払い落とすのも忘れたままに立っており、彼は、呆
                れ顔で立ち尽くす店主に――その上気した顔を隠す素振りすら
                見せずに――ショー・ウィンドウに飾られたドレスのことを訊
                ねてきた。

                「どなたかへのプレゼントですか?」
                 社交辞令的に店主がそう聞くと、青年は少し間を置いてから、
                「すきな人に……」
                 と、あらぬ方向を見詰めながら答えた。向かいのアパートか
                ら温かい光がこぼれ始め、クリスマスの夕暮れが次第に近付い
                ていた。

                「それは、…お幸せに」
                 駆け足で去って行く青年を見届けてから、白髪頭の店主は、
                店の奥へと引き返し、ツリー用にと準備していた色とりどりの
                電球を、店中に飾り始めた。雪は一向に止む気配を見せなかっ
                たけれど、それでも、どこもかしこも、温かなクリスマスの夕
                暮れだった。


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                □■合作雑記■□
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                (その4:Re−Start)

                 シナリオの改正が始まった。
                 ヒロインの出番を増やす為、テーマを(少しでも)明確化す
                る為、樫山泰士がどんな力業(トウル・ド・フォース)を用い
                たのか?改正版シナリオの完成から数年が過ぎた今では、それ
                を書いた当の本人ですら何一つとして憶えていなかったりする
                のだけれど(ツッコミどころ)、ただ、このシナリオを読んだ
                きなりは一言、

                「長いよ!!」

                とだけ叫んだ。
                 確かに――今思い返せば確かに、そうだと反省せざるを得な
                いのだけれど――、確かに、そのシナリオは長過ぎた。
                 ちなみに、それがどれ位の長さのシナリオだったかと云うと、
                もし仮に、真面目な漫画家が真面目に漫画化しようとした場合、
                どんなに少なく見積もっても250Pは必要とする。そんなシナリ
                オだった。

                「いや、でも、その、どのシーンも捨てられないんですよお〜」

                 およそ漫画原作者とは思えない樫山の叫びが天に届いたかど
                うかは定かではないが(いや、届くはずもないのだが)、ここ
                から約一年を掛けたシナリオの削り込み及びネームの作成がス
                タートするのであった…。(次回に続く)



                更新情報!【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】NO.3

                0
                  □--------------------------------------------------□
                     【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】
                        第 3 回 更新しました!
                  □------------------------------------------06/04/08□

                   このメルマガはきなりみやのホームページで連載中の
                  『ナポレオンフィッシュにとっておきの日』更新情報を
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                  □■ごあいさつ■□
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                   待っててくださった皆様、遅くなってごめんなさいm(_ _)m
                   春爛漫のきなりです。ヽ(σ_σ)/うきゃ(←アホ)
                   大好きな桜は満開だし同じくらい愛している苺も美味しいし、
                  春って最高です!(≧∇≦) 今年は花粉も少ないし幸せ♪

                   今回の更新は33ページまで進んでいるんですが、冷静に通し
                  て読んでもまだ話が始まってないのが恐ろしいですね…( ̄- ̄)
                   雑誌に載ってるマンガなら読みきり一本の長さですよ。なの
                  にまだ序盤。…歌いたくなりますね「若者たち」。
                   でも、ちゃんと描きますから!
                   読み終わった時、皆さんにほんのりと幸せを感じてもらえる
                  ような、世界を愛せると思えるようなそんなお話になるように
                  頑張りますから!これからもどうぞよろしくお願い致します!

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                  □■今回の更新■□
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                   < 4月 8日更新→27p〜33p >

                   平凡で不満のない、でも退屈な愛おしい日常をそれぞれ生き
                  るメアリーとジョン。
                   交わらない二人。でもなにかが違う。ずれ始める意識と記憶。
                  「愛の謎」を握っているのは誰…?

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                  さい。

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                  □■ナポレオンフィッシュ:アナザストーリー■□
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                  『思えばこれもとっておきの日々』 作:樫山泰士


                   #3

                   雨はとっくに止んでいたけれど、雲の切れ間を見付けること
                  が出来ない、そんな秋の日の午後。三十九丁目の古アパートに
                  住むスチュワート・ヘブンズは、履き古されたスニーカーにち
                  っぽけなプライドと云った出で立ちで、彼らしくないぎこちな
                  いビートを刻みながら、川沿いの遊歩道を目指していた。

                   アパートを出て西へと向かう。街路に置き忘れられたアイス
                  クリーム売りのバンを横目に、五十一番街を通り過ぎる。
                   ミート・マーケットの片隅で、飼い主の鎖を解こうとしてい
                  る子犬を黙認すると、遠くに去ってしまった友人のことが思い
                  出された。

                   迷いを吹っ切るかのように川沿いの道へと飛び出し、速度を
                  上げて南へと向かう。
                   川から吹く冷たい風に潮とエンジン・オイルの匂いが混ざり
                  出せば、海が近い証拠だ。
                   太腿の辺りから身体が火照って来るのが分かる。額には汗が
                  滲んでいる。自分の息遣いで周囲が満たされていく。

                   遠くに去ってしまった友人の言葉を繰り返しながら、雲の切
                  れ間を探して歩く。
                   道の終わり。川向こうから聞こえる緊急車のサイレンに、日
                  に焼けた男たちの何か子供くさい口論が重なっていく。
                   海向こうの寂れた島から現れた、朱色の鳥に目を奪われたス
                  チュワート・ヘブンズは、“彼”の行く先に、僅かばかりの青
                  空を見付けた。


                  『傾きながらも真っ直ぐに歩いていける。そんな気持ち』


                   再び、友人の言葉を噛み締めながらアパートへと向かう。
                   どこからか少し悲しげな、だけれどとても大切な歌が響いた
                  気がした。いつものビートに、少しずつ戻っていた。


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                  □■合作雑記■□
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                  (その3:再び、某所で)

                   きなりみやの弱点の一つ、彼女の人生を経験値豊かなものに
                  している原因の一つに、『負けず嫌い』と云う本人の性格があ
                  った。

                  「なんかねー、『どうせアンタにはやれないでしょ?』みたい
                  なことを言われるとですねー、『なんだと?!コノヤロ!!』
                  って感じに意味もなく頑張ってしまうんですよねーー」

                   もちろん、このことを樫山泰士が知っていたかどうかは定か
                  ではないが、彼は――多分、無意識に――その“スイッチ”を
                  押してしまったのである。

                  「まあ、でも、ややこしいし、理解するのが大変な話ですしね。
                  そうだなあ?例えば○○さんなら出来るとは思いますけど、き
                  なりさんには難しいんじゃないかなあ?………」

                  “カチンッ”実際にそんな音が響いたかどうかは分からないが、
                  確かに、その時、その音を聞いたときなりは後に述懐する。

                  「ま、まあ、でも、ヒロインを主人公にした方が、私的には、
                  あくまで私的にはですけど、読者は気に入ると思うんですよね。
                  ほら、ヒロインの影が薄いじゃないですかぁ?ま、樫山さんな
                  ら、簡単に書き直せるとは思いますけど!!」

                   ……まさか、このセリフを合作合意に受け取られるとは夢に
                  も思わないきなりなのであった。(次回に続く)

                  更新情報!【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】NO.2

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                       【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】
                          第 2 回 更新しました!
                    □-----------------------------------------06/02/25□

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                    □■ごあいさつ■□
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                     こんにちは。きなりです。
                     実は先日、オフ会なるものがございましてね、『ナポとて』
                    が合作されることになった「コミッカーネット」のオフ会だっ
                    たんですが、そこで、合作者である樫山さんや他の作画者さん
                    や原作者さんとも対面して来ました。

                     皆さん見た目は普通の人、でも話してみたら変な人ばっか(笑)
                    でもねー、ネットで出会った人と実際に会うのって楽しいんだ
                    よねぇ。結構怖いニュースが流れてるけど、結局の所、自分が
                    しっかりしてれば大丈夫なんだよね。うん。
                     というわけで、すっごく楽しかったです。また旅行したいなぁ。

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                    □■今回の更新■□
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                    http://kinari.hacca.jp/comic/napo/comic.html

                     < 2月25日更新→19p〜27p >

                     平凡で不満のない、でも退屈な愛おしい日常をそれぞれ生き
                    るメアリーとジョン。
                     交わらない二人。でもなにかが違う。ずれ始める意識と記憶。
                    「愛の謎」を握っているのは誰…?

                    <マンガの見方>
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                    下さい。

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                    □■ナポレオンフィッシュ:アナザストーリー■□
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                    『思えばこれもとっておきの日々』      作:樫山泰士

                     #2

                     HBLのライブには人生の真実が隠されていた。
                    『The Heart−Break Landscapes』
                    56年から63年までの7年間、彼らは真田誠人のバック・バ
                    ンドとして、彼のライブを支え続けていた。

                    「彼らは、僕が心から望み、そして勝ち取ったバンドだった」
                    と真田自身も後に語るように、彼らは、ある時期――それはつ
                    まり、56年のデビューから晴津海浜公園に32万人を集めた
                    伝説的な解散コンサート『Still Livin’!!』に
                    至るまでの期間を示すのだけれど――の真田を支え続けた血よ
                    りも濃い繋がりの“兄弟”だった。

                     彼らのライブ・パフォーマンス、それは聴くのでも見るので
                    もなく、身体全体で感じる『体験』だった。
                     毎回三時間にも及ぶその『体験』、その後に僕らオーディエ
                    ンスが心から思うことはただ一つ、「まだ、体験していたい」。

                    「目が眩んだとしても、太陽を見続けたいと思う時があるだろ
                    う?」僕が彼らのライブ・パフォーマンスについて、その秘密
                    を問い質した時、真田は、古いロック・シンガーの歌詞を引き
                    合いにだして、こう答えてくれた――彼独特の例の微笑みを浮
                    かべたまま。

                     そう、彼らのライブには『目も眩むほどの雑多な光』が散り
                    ばめられていた。
                     それは、大袈裟なライトアップや豪華な舞台装置などのこと
                    ではなく、ライブ開始を告げる真田の叫び声やメンバー同士の
                    微笑み、彼らから観客に投げられる小さなサインや汗の一滴、
                    そう云った『取るに足らない素晴らしい何か』のことだった。
                     そして、その『取るに足らない素晴らしい何か』こそが観客
                    を魅了し、彼らのライブに素晴らしい色彩とある種の唯一性を
                    与えていたのである。
                     彼らは演奏をする。オーディエンスはそれに答える。そこに
                    はドラッグも名ばかりの神様も必要ない。『傾きながらも、真
                    っ直ぐに歩いて』行こうとする人達への賛歌だけが、そこには
                    あった。

                     56年から63年までの間に、彼らは数百回に渡るコンサー
                    トを行っている。
                     今回の三枚組みライブアルバムには、それら『この素晴らし
                    い夜』から厳選された39曲が収録されている。
                     彼らの音楽のずっと奥から聞こえてくるある種の感情、『体
                    験』の後に迫って来るとっておきの温かさ――それこそが人生
                    の真実だと、僕は信じている――それらを、あなたが受け取る
                    ことを心から望みたいと思う。

                     それでは、再び、コンサート会場で。

                     2067年・秋 坂道のある街より

                    --------------------------------------------------------
                    □■合作雑記■□
                    --------------------------------------------------------
                     2人の出会いより数週間後、樫山の書いたある短編小説に関
                    して、きなりより感想が寄せられた。
                     この感想に対して樫山は、『コイツ、分かってねえなあ!!』
                    と思ったそうだが、そこはそれ――まさか合作者になるとは夢
                    にも思っていなかったし――大人の対処『笑ってごまかす』で、
                    その場をやり過ごした。

                    「いやあ、でもねー、それが良いんじゃないですか?わっかんな
                    いですけどねえ(苦笑)」

                     ・・・合作が決まるのはもう少し先の話である。(次回に続く)

                    更新情報!【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】NO.1

                    0
                      □--------------------------------------------------□
                         【ナポレオンフィッシュにとっておきの日】
                            第1回 更新しました!
                      □-----------------------------------------06/01/30/□

                       このメルマガでは、きなりみやのホームページ『みやきな』
                      で連載中の『ナポレオンフィッシュにとっておきの日』。その
                      更新情報をご希望の方にお送りしております。

                      --------------------------------------------------------
                      □■ごあいさつ■□
                      --------------------------------------------------------
                       初めての方もそうでない方も、こんにちは。きなりみやです。
                       このたびは『ナポレオンフィッシュにとっておきの日』更新
                      情報メルマガへのご登録、ありがとうございました(^▽^)
                      皆様に楽しんでもらえて、愛される物語をお届けできるよう、
                      原作者共々頑張ってまいりますので、よろしくお願いします!!
                       ただ、このメルマガでは、私きなりみやは、はっきり言って
                      脇役です(笑)
                       そもそも一度で良いからメルマガなんてーものを配信してみ
                      たい(はぁと)というきなりの色気(気の迷いとも言う)で配
                      信を決めただけのもので、でも更新情報だけじゃ(私が)つま
                      らんなぁと思いつつ、PCのデスクトップをあさっていたら出
                      てきた数本のテキスト (  ̄ー ̄)ニヤリ そして即決。

                      ……相棒カッシーこと樫山泰士のテキストで埋めちゃえ!

                      そうよ、あの人いっつも文章ダダモレじゃないの!
                      平気平気。メルマガの100や200どうにかするでしょう(鬼)

                      と、言うわけで、しつこいほどにお送りしていく予定ですので、
                      応援よろしくお願いします!(^▽^)/

                      --------------------------------------------------------
                      □■今回の更新■□
                      --------------------------------------------------------

                      http://kinari.hacca.jp/comic/napo/comic.html

                      平凡で不満のない、でも退屈な愛おしい日常をそれぞれ生き
                      るメアリーとジョン。
                      交わらない二人。でもなにかが違う。ずれ始める意識と記憶。
                      「愛の謎」を握っているのは誰…?

                      <マンガの見方>
                      最初から順番に読む場合は「NEXT」をクリックして進んで下さい。
                      ページを指定する場合は「ページ指定」のテキストエリアに
                      半角英数字でページ数を入力し「GO!」をクリックして下さい。

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                      □■ナポレオンフィッシュ:アナザストーリー■□
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                      『思えばこれもとっておきの日々』      作:樫山泰士

                       #1

                       幼年時代のジョン・ジルベルト、彼には、直ぐに何処かへと消
                      えてしまう癖のようなものがあった。
                       初めての“ソレ”は、自宅アパートの玄関前、病気の母親にさ
                      よならを言う為、夕暮れ近くまで身を潜めていた街路樹だった。
                       最も遠く、そして長かった“ソレ”は、街の外れの皇立博物館
                      ――その古生物コーナーで、幼なじみのスチュワート・ヘブンズ
                      と共に、一日と十三時間を過ごした。

                       そんな彼を迎えに行く役割を担ったのはメイドのメアリーで、
                      彼女は、お手製のミートボールサンドを彼の眼前に差し出すと
                      『さ、帰りましょう?』と、諭すように訊いた。

                      『これを食べて、顔も洗って、それからお父様に“ごめんなさい”
                      って言うんですよ?』

                       メアリーの手から、サンドウィッチの入った銀紙包みを受け取っ
                      たジョンは、『一緒に帰ってくれる?』と、困っている彼女の顔
                      を見ないようにして、祈るように呟いた。

                       そして二人は、駆けっこをしながらアパートへと戻った。
                       勝つのは結局――メアリーはジョンの後姿を見守るので必死だっ
                      たし――いっつも、ジョンの方だった。

                      --------------------------------------------------------
                      □■合作雑記■□
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                      (その1:出会い)

                       原作・樫山泰士と作画・きなりみやの出会いは2003年の夏。
                       樫山の きなりに対する第一印象は『ネカマ?』で、
                       きなりの樫山に対する第一印象は『こいつ、ウゼェ!』だった。

                      ・・・どーやって合作まで漕ぎ着けたんだろう?(次回に続く)

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