あまちゃん

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    JUGEMテーマ:日本のTVドラマ


    朝ドラをほとんどかかさず見てます。
    前期の「純と愛」も見てましたし、その前も。

    「純と愛」がああいうすっきりしない終わり方だったので、今の「あまちゃん」には本当に楽しませてもらってます。
    ツイッタ上で「#あまちゃん」タグを見るのも楽しみです。
    クドカン、良いですね!(小劇場のときはちょっと引き気味だけど)

    私は毎朝見てますが、旦那は出勤の関係で週末のまとめ放送を見るようにしてます。
    で、私にくどいほど、「しゃべるな。ネタばれするな」と言うので、私はお口にチャックで耐えてるのです。

    昨日、旦那が帰ってきて言いました。

    「オレ、君にあまちゃんのネタばれしないでって頼んでるじゃん?」

    うん、そうだね。私、ちゃんと耐えてるよ。

    「今日会社で休憩時間にヤフー開いたらさー、『ユイちゃん無事でよかったね』ってニュースが・・・(泣)」



    あー・・・。
    うん。
    残念だったね。

    ファザコンにモテる人

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      評価:
      内田 樹
      文藝春秋
      ¥ 600
      (2011-01)
      コメント:読みやすい文章で色んな事にお答えくれる内田先生。非婚・少子化時代における「男を確実に籠絡する方法」「CanCam一人勝ちのラブリーニッポン」とか。ほら読みたくなった?(笑)

      評価:
      ---
      イースト・プレス
      ¥ 1,050
      (2011-06-23)
      コメント:全国の投稿者から集まった小話です

      JUGEMテーマ:読書
       
      マトグロッソというWEB雑誌があるのですが、そこの『ナショナルストーリープロジェクト日本版』という企画で、内田樹と高橋源一郎が共に選者をやっています。
      『ナショナルストーリープロジェクト日本版』というのは、元々アメリカのラジオ番組でやってた事を、じゃあ日本でもやろうか、ってことでやってるものだそうです。
      お題を決めた「嘘みたいなホントの話」を読者から投稿してもらい、選者の二人が選んだものがWEB掲載されます。

      ちょっと前に内田樹(うちだたつる)ブームというのがあったそうです。
      今もひそかに続いてるのかな?
      過去形にしたらファンに怒られるかしら?(笑)
      この内田樹ファンの事をタツラーって呼ぶそうで。
      すでに1群として認識されて呼称まで決まってるあたり、かなりのブームですよね。

      内田樹さんというのは、つい最近まで神戸女学院大学の教授でいらした先生で、専門はフランス現代思想、映画記号論、武道論だそうです(文庫の著者紹介から抜粋)。

      実はうちのダンナと私は『ナショナルストーリープロジェクト日本版』に何回か採用されてまして、すでに書籍化されている1冊目の「嘘みたいな本当の話」にはダンナの投稿作が3話収録されています。
      (ダンナのPNを知ってる人は探せば見つけられますよw)

      この書籍が発行された時にイベントが行われて、希望する読者と選者の二人が対面でトークセッション的な事をしたのです。このイベント、二次会まで行われまして、「俺は本は読むがタツラーではない!」と言いきるダンナと共に参加してきました。

      そしたらまぁ、若い女子から若くない女子までの内田先生への人気がすさまじいことwww
      さすが女子学生から、胸に「たつる」のアップリケをつけたぬいぐるみをプレゼントされるだけあります。

      ものすごい男前ということではないのですが、下品ではなくナチュラルで物静かな様子と、穏やかな語り口は確かに好印象な方でした。
      たたずまいが端然としているのは、武道(合気道)をされていらっしゃるのも一因かもしれません。

      なんでこんなにモテるかなー、と思い、ダンナの持ってる内田先生の本をめくって何章か読んでみました。
      (記事上でアマゾンリンク紹介している本です)
      そしたら、ああ、これかな、ってのを見つけましたですよ。

      -----抜粋-----

      ほんとうにいろいろなことを訊ねられる人間である。たぶん私は一部メディアからはどんな質問でも「それはね…」と即答する「占い師」のようなものだと思われているのであろう。
      もちろん、私はどんな質問にも(自分が知らない事案についてさえ)「それはね……」と即答することができる。
      なにしろそれだけで飯を食ってきたのである。
      別にむずかしいことではない。
      相手が「どういう答えを聞きたがっているか」を探り当てればよいのである。

      -----抜粋ここまで-----

      モテる男にも色々種類があるんです。

      それは女子の求める内容によって大別されますが、「頼れる人(父性)」「見せびらかしたい人(装飾性)」「ほっとけない人(子ども性)」とかそんな感じです。
      内田先生はこの中の「頼れる人」なのです。

      私ははっきりとファザコンです。
      うちの父は鬼瓦のような恐ろしい顔で、口より先に手が出る怖い人でしたが「頼れる人」です。
      子供のころ、はっきりと覚えていますが、「ああ、分からないことはお父さんに聞いたら分かるなぁ」と思った事があります。
      もちろんはっきりと大好きなのはお母さんで、普段甘えるのもお母さんだし二人がけんかしたら絶対にお母さんの味方をするのですが、不思議と「分からないことを聞く」のはお父さんでした。
       決して、お母さんがあてにならないという意味ではありませんよ(笑)。

      昔から、『運動能力より頭メイン』の私にとって、「聞いたら答えが帰ってくる」というのはとても大事なことでした。
      父は、見えない程広い世界の一端を私に分かるように解説してくれて、それが私にとってどういう意味を持つのか、ということを教えてくれる、辞書のような人でした。(いまではぐぐるさんがソレ)

      女性は「難しい事でも自分に分かるように話してくれる人」が好きです。
      どんなに良いことを言ってても、わけの分からない単語を並べてドヤ顔されたら、ちっとも偉いと思えないし、その人に好感は持ちません。
      かといって、こっちを馬鹿にしてるのかと思うほど平易すぎる言葉でしつこく説明されるのも腹が立つ。要はバランスなんですけど、その辺がきっと難しくて、分かれ目なんでしょうね。

      内田先生はそこにジャストフィットなのではないかと思うのです。

      娘さんを一人で育て上げた、というプロフィールもそこに加わって、なんというか

      「この人に可愛がられたい」
      「晩酌してる膝の上に座ってナデナデされたい」

      というような『大好きなお父さん』属性に心ひかれるのではないかなー、と。



      内田先生を好きな女子はきっと、大なり小なりファザコンに違いない、うん。

      『図書館戦争』『塩の街』『レインツリーの国』有川浩

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        JUGEMテーマ:読書
         
        ※ネタバレするつもりはないですが、読み方によってはネタバレになる可能性もありますので、それが嫌な人は読まないでね(*^−^*)



        最近読書づいています。

        もう何年も前にアニメ化して、その頃ちょっと惹かれたものの手を出さずじまいだった『図書館戦争』が最近文庫化されてたので、思い切って読んでみました。

        『図書館戦争』
        行きすぎた言葉狩りが普通に行われる世界が舞台の物語。
        武力・火器までを使って、定められた「望ましくない言葉」を載せている雑誌・書籍の押収をする「メディア良化委員会」、図書館はそれに対抗する機関として武装し、主人公はそこに「憧れの王子様」を追って就職する女の子です。
        最近の規制を思うと、決して絵空事には思えない世界観です。

        「本を焼く世界はいずれ人も焼く」

        本はただの紙の束ではない、誰かの「気持ち」や「意思」の具現です。
        それを規制する・焼くということは、すでに言論の抑圧です。
        子供に見せるべきでないものは確かにあります。
        でも、全部無いものとする、というのは明らかに違う。
        取捨選択はあくまで個人的な権利ですから、それを侮られて奪われるのは筋が違う。
        それを真っ向から、真摯に戦う物語は、胸を衝いて涙が出ます。
        リアルなのは、一般大衆が無関心であること、ぞくっと寒気がします。

        しかし、そんなシリアスな世界ではあるものの、主人公の郁は、高校生の頃、本屋さんで助けてくれた顔も名前も覚えていない「王子様」を追って、図書隊に就職します。
        体力と運動神経だけが取り柄な「170センチ戦闘職種系大女」ですが、彼女の真面目で可愛く、でも失敗の多いキャラクターは愛すべき存在です。
        仕事に恋にまっすぐ、と言うと非常にうさんくさいですが(笑)、まぁ読んで下さいよ。
        ラノベ並みに読みやすい文章です。
        乙女心にキュンキュンしますよw

        …このシリーズの中に「恋の障害」という聴覚障害のある少女と、図書隊員の恋の話があります。
        『図書館戦争』はアニメ化もしてTV放送もされましたが、この話はTV放送はできませんでした。
        理由は「ヒロインが障害者だから」
        TVの規制は「障害者を扱ったアニメを放送してはいけない」と決まっているわけではありません。
        じゃあなぜ放送しないのか、というと、「もし視聴者からクレームが来たら困るから」です。
        つまり、そんな馬鹿げたことをクレームしてくる人間がいる、とTV局が認識しているのです。
        そして、実際そういう人間はいるのだということを、私たちは知っています。

        「障害を持っていたら物語の中でヒロインになる権利もないんですか」

        毬江ちゃんのこの言葉はとても重いと思うんだ。


        評価:
        有川 浩
        角川書店(角川グループパブリッシング)
        ¥ 700
        (2011-04-23)
        コメント:キャラが生き生きとしていて前向きで情熱的で真摯。シリアスな状況でありながらそれに向き合い、そして生きていく物語。いまや言論統制の世界は全くの絵空事ではなく、しかも大衆は現実と同じく無関心という危機感を知る。でも恋愛物語なのです(笑)。王子様はやっぱり王子様ですよね。

        評価:
        有川 浩
        角川書店(角川グループパブリッシング)
        ¥ 700
        (2010-01-23)
        コメント:『図書館戦争』の有川浩のデビュー作。自衛隊3部作の1作目。ラノベ並みに読みやすい文章ながら、キャラの個性や関係性が魅力的。とても面白いと思うんだけど、ただ、『敵』や『悪人』の設定がご都合な印象なので星は4つです。

        評価:
        有川 浩
        新潮社
        ¥ 420
        (2009-06-27)
        コメント:『図書館戦争』のスピンオフ。聴覚障害のある女の子がヒロインだけど、難しい性格で扱いづらくてとてもリアル(笑)。でもそれを越えても彼女を愛おしいと思うもう一人の主人公・向坂君の奮闘がほほえましくなんだか泣けてくる、優しく厳しい物語。一方的にかばうだけが愛情ではない、正面から戦うことも愛情なんだよね。


        『塔の上のラプンツェル』

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          JUGEMテーマ:映画
           
          今日はファーストデイだったので『塔の上のラプンツェル』観てきました。

          細部にわたるまで神経の行き届いた演出で、ここ最近のディズニーの中ではダントツじゃないかと思います。
          泣く場面でもないのに、城下でみんなとダンスするシーンでなぜか泣きそうになったりしました。
          あと、王様と王妃様がラプンツェルの誕生日に二人で無言で慰め合うシーンも号泣。数秒なんだけど。

          とにかくディティールが良いです。神は細部に宿るんですね
          テンポも良いし途中もダレない。
          長編50作品目だけあってリキ入ってますね!

          そして吹き替えの声優さん・・・最後のエンドロールまでラプンツェルがしょこたんだって気付かなかった(´Д`;)
          ゴーテルが剣幸だとも思わなかったけどw

          あと、エンディングのバックで流れてる絵が可愛くて好きでした
          柔らかいタッチなんだけど、きちんと絵が描ける人が力まずササーっと描いた感じの可愛い絵で、あれのグッズがあったら欲しいなーって感じ。

          ネタバレしちゃうといけないんで、こんな感想しか書けないけど><
          なんだかんだでオススメです!
          機会があったらぜひ観てくださいな

          【映画】大奥 原作:よしながふみ

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            評価:
            よしなが ふみ
            白泉社
            ¥ 600
            (2005-09-29)
            コメント:謎の疫病によって男子の数が女子の4分の1まで減少し、男女が逆転した大奥、というエキセントリックな設定に長く手を出せずにいたのですが、一度読んだら病みつき。面白い!1巻の3分の2ぐらいまでが映画化された部分です。

            JUGEMテーマ:映画


            大好きなよしながふみ先生の『大奥』が 映画になりました。
            大ファンの私としては絶対行かねば!

            で、行ってきました。

            読んだことのない人の為にさわりだけ書いてみると、

            舞台は、謎の疫病によって男子の数が女子の4分の1に減少した江戸時代もどきの正徳時代。
            市井で働くのは女子ばかり、将軍が女でありその取り巻きである大奥は美男3千人。
            そこへ、まっすぐに育った武士・水野裕之進が、自らの叶わぬ恋を振り切るために入って行く。
            そこで目にする大奥の闇に、水野は飲み込まれていくのだが…

            と言う感じ。
            こう書くとなんだかドロドロしてそうですが、よしながふみ先生のすっきりした絵柄と淡々飄々とした作風のせいか、面白いばかりでするすると読めます。
            そしてするすると読めるのに、がっちりハートをわしづかみです。
            涙なしでは読めません。

            映画は1巻の、途中までのストーリーを描いていました。
            タイトルは『大奥』ですが、主眼は主人公の水野の動向が中心で、吉宗公の政治的な部分にはあまり踏み込んではいません。
            というわけで、なんというか、主役の二宮君オンステージな感じ。

            実は、色々、ホントに色々ツッコミたいところはいっぱいあるんですが、とりあえず私は結構要所要所で泣いてたので(笑)、全体的な出来は良い映画でした。
            細かい所にこだわらなければ、とても面白く楽しめる映画ではないでしょうか。
            堀北真希ちゃんは私はあんまり可愛いと思ってなかったんですが、今回の映画では「あ、ちょっと可愛いかも」と思えたりもしましたし。
            ああ、でも原作に忠実な映画化を望んでいる人には不服だったかもしれません(^ ^ ;)
            意外と台詞は漫画版を踏襲していたので、私は逆に驚きましたけど。

            以下はネタバレとかツッコミです。
            Jファンとかの人は読まない方がいいかと。ツッコミますので不快になるかも(*^-^*)

            本の流通の仕組み

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              いろんなサイトを巡っていると、いまだに「あなたの本を出しませんか」という広告が目に入ります。
              素人作家から原稿募って、「本にしましょうよ」「全国の書店にあなたの本が並びますよ」と夢を膨らませておいて、出版費用は自分持ちにさせ、実際は作った本は本屋になど並ばない、という商売です。

              結構前に、それの有名どころだった新風舎が倒産し、一時期話題になりました。
              その話題のメインはほぼ、「詐欺的な勧誘・営業でダマサレタ!」という被害者の訴訟でしたが、わたしはそれを聞いててたいそうもにょったものです。
              (あ、ちなみに文芸社っていうとこも自費出版で有名なとこです。)

              商業におけるメジャーな本の流通はおおざっぱに言って以下の通りです。

              1.著者が作品を書く
                ↓
              2.出版社が本にする
                ↓
              3.取次が出版社から預かる
                ↓
              4.取次が書店に配本する
                ↓
              5.書店が棚に並べる
                ↓
              6.消費者(読者)が手にとって買う

              本(書籍)にはISBNコードという固有の番号が振り当てられます。
              これはもちろん1冊1冊違ってて、出版社が所定の手続きを踏んで取得する必要があります。
              数字の桁数は決まってるので、無尽蔵に発行できるわけではなく、小さな出版社だと自社では取れなくて、大きい出版社に取ってもらうこともあります。
              書籍の後ろにある奥付をみると、「発行」と「発売」が違うのはそういう事情です。

              上記で書いた、大きな流通に乗せるためにはこのISBNが必要であり、同人誌など、自分で印刷会社を探して印刷を依頼し製本した本と違うのはここです。

              新風舎はこの「ISBNを取得し本につけられる」という意味では、確かに流通に乗せる手段を持っており、「本屋に並びます」というのも全くの嘘ではないわけです。

              じゃあなんで、訴訟を起こした被害者の人たちの本は書店に並ばなかったのか。

              上記におおざっぱに書いた本の流通経路、この一つ一つの段階ごとにふるいにかけられているからです。
              ISBNはついていても、聞いたこともない作家の本を流通に乗せ、書店に並べるにはそれなりの努力と戦略が必要なのです。

              書店の数も、書店の棚の数も限られています。置ける本の数は有限なのです。
              書店としては「売れる本を売りたい」し、それは取次や出版社も同じ。
              ですから、すでに有名になった作家の新刊は手堅いものとしてほぼ確実に書店に並ぶわけです。

              でもじゃあ新人作家はどうなのか?

              ここが通常の出版社と新風舎の違いとも言えます。
              出版社は売り込みの宣伝をしているのです。
              折り込みチラシなどの紙類・WEBサイトだけでなく、きちんと出版社の営業さんが直接書店に出向いて
              「今度デビューの新人作家さんなんです!イチオシです!置いて下さい」と頭を下げて回ってるわけです。
              中には営業さん自身や作家自信の手書きのポップなどを持参したりする人もいます。
              作者さん本人が営業に回っていることもあります。
              また、書籍の発売の前に、刷り出しと言う書籍になる前の紙束を出版界・書店界に配って読んでもらい、先に評判を作ってしまったり。

              まぁそれでも、置いてもらえない本は置いてもらえないし、売れない本は売れないんですが、とにもかくにも、「まずはこの本の存在を知ってもらう」という努力をしている。
              逆にそういうことをしないと、名もなき新人作家の本は誰の目にも触れないまま返品されちゃったりするのです。
              誰でも名前を知ってるような大手の出版社でもそういう努力をしなくてはならないのに、素人作家を集めて金を本人に出させて出版していることが明白な出版社の本が、店頭に並ぶことはほぼありえません。

              こういう、書店業界では当たり前のことを、一般の人は知らないわけですから、その無知につけこんだ新風舎の商売は、詐欺と言えば詐欺。

              ただし、今はインターネットもあります。
              少なくともこれを読んでいる人は、調べる手段を持っています。
              さすがにいまさら引っかかる人もいないでしょうけども、とりあえず知っておいて損はないかな、というお話でした。

              あ、本屋のお友達の皆さん、間違いがあったら指摘してくださいm(_ _)m
              なにしろ私の知識はもう7〜8年前のものなので(^ ^ ;)

              書店員のネコ日和【読書】

              0
                評価:
                田口 久美子
                ポプラ社
                ¥ 1,575
                (2010-03-27)
                コメント:書店界の西大后と呼ばれる著者の、外ネコ・ノラコ(とその母&妹)とのおっかなびっくりだけど愛情深い関わり方がほほえましい1冊

                JUGEMテーマ:読書


                「○○出版の△△さんがね、私のことを書店界の西大后って言うのよ。失礼しちゃうわ。どっちかと言うと私はジャンヌダルクよね!」

                レジカウンターに入ってくるなり、ぷりぷりしながら田口さんはそうおっしゃいました。
                レジにいた私を含む数人の店員はあいまいな笑いでそれに答えました。

                私は今回紹介する本と言うよりは、田口久美子さん自身のファンです。

                私が23歳で看護師を辞めて学校に通ってた時、学校が午前半で終わるので、午後が手持無沙汰で始めたのが池袋ジュンク堂での書店員バイトでした。
                バイトの採用面接をしてくれたのが田口さんと、今回の本にも出てくる矢寺さんでした。
                採用面接はものの10分で終わって、聞かれたのは二つだけ。
                「看護師さんだったら人と接するのは慣れてますよね?」と田口さん。
                はい、慣れてる方だと思います、と私。
                「夜勤とかもされてたんですか」と矢寺さん。
                はい、月に8回はやってました、と私。
                これで採用が決まったのでした。

                田口さんは冒頭でも書いたように「書店界の西大后」と呼ばれるほどの人ですが、普段は気さくで面白い博識なおばさまです(すみません田口さん。悪気はこれっぽっちもありません)。
                私は契約社員として働いていたので、正社員ほどの働きや成長を求められるわけでもなく、バイトよりは自由の効く立場で非常に居心地良く働かせてもらっていたせいもあります。

                とにかく博識、当然すが特に本についてはもう博覧強記(と言う言い方が正しいのかはイマイチ分かりませんが)。
                何を聞いても出てくる、という歩く検索機のような方でした。
                むしろ器械の検索機よりもはるかに正確で広範囲な人で、そういう意味では恐れ多い方なのです。

                でも、気楽な契約社員の私にとっては「店員の誰と誰が付き合いだした!」というゴシップをいち早くかぎつけて、ジュンク堂の9階から地下1階まで触れまわるというお茶目な人であり、メールを始めたと言えば、「返事を返したらまた返事が帰ってくるでしょ?…いつ止めればいいの?」と真顔で聞く愉快な人です。

                今回の本では、どっちかと言うとそのお茶目で愉快な田口さんがメイン。
                おうちの庭に入り込んで住みついた猫の親子との奮闘記(?)です。
                文筆業が本業な方なわけではないので、文体などが結構自由ですが(笑)、ご本人を知っている私が読むと、まるで目の前でお話されているような懐かしさを感じます。もしくは日記を読ませていただいているような。

                親切でフレンドリーではあるけれども、相手のテリトリーにずかずか遠慮なく踏み込むわけではない田口さんの本。
                ちまたにあふれるネコ本のように、猫の可愛い仕草を縷々と述べるような描写が続くわけではなく、あくまで外ネコである猫の親子との距離の探り合いが、いかにも、な感じでクスクスと笑ってしまいます。
                可愛いノラコを追いまわす他の猫を追い払おうとしたり、寒さに凍えないように小屋を自作してみたり。

                まぁ最終的にノラコはおうちに入れることになるんですが、心配しながら愛しながら見守るその姿勢が、なんとも微笑ましい。
                姿を消したノラコが再び姿を現したシーンでは、田口さんとともに体中が熱くなりました。

                いいよね、動物。やっぱり飼いたい…(ネコも可愛いけど、私は犬派)


                つかこうへいさんご逝去

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                  JUGEMテーマ:演劇・舞台

                  とても驚きました。
                  劇作家で演出家のつかこうへいさんが肺がんでお亡くなりになったそうです。
                  まだ60代という若さ、それより何より、あのキャラクターを思うと、いつか亡くなることすら想像できませんでした。

                  子供のころ意味も分からず『蒲田行進曲』(映画)を観ました。TV放映でした。
                  なんかガチャガチャしてて色味の暗い映画だなぁ、ぐらいにしか思わなかった気がします。
                  高校卒業して進学のために上京し、早稲田大学の演劇サークル(劇団?)に出入りするようになって、初めて舞台を観に連れてってもらいました。
                  18歳まで宮崎の田舎で育った私には、東京で見る「演劇」はカルチャーショックでした。
                  宮崎で観ることができるのは、学校に巡業に来る子供向けのお芝居だけでしたし、市内には確かに劇場などもありましたが、そう言ったことに興味のない親が、安くはない芝居のチケットなど買ってくれるわけもありませんでした。

                  初めて観たのがシアターΧ(カイ)での『飛龍伝』だったように思います。
                  何の予備知識もなく観たそれは衝撃でした。
                  早いセリフ回し、叩き込まれるような言葉の数々、役者のアグレッシブな動き。
                  どれにも圧倒されて、田舎娘で免疫のない私は目まぐるしく展開する舞台にあたふたと付いて行くのがやっとでした。

                  「演劇ってこんなものだったんだ!?」

                  ドキドキしながら夢見心地で劇場を後にしたのです。
                  (実はその時の飛龍伝は石田ひかりが主演で、イマイチではあったのですが)ライブの臨場感に興奮さめやらなかったのを覚えています。

                  その後も色々観に行きました。
                  『熱海殺人事件』とか『幕末純情伝』とか。
                  本も読みました。戯曲以外にエッセイとかも。
                  つか節は何を観ても何を読んでも健在で、それを確認するとテンション上がりました。

                  つい最近、CATVで偶然『蒲田行進曲』を観ました。
                  子供には理解できなかったのも当然でした。
                  これは大人の人生の話だったのだから。
                  私は「ああ、つかこうへいの芝居だ」と思いながら、でもやっぱり舞台で観たいなぁ、と思いました。
                  一緒にTVを観ていたダンナに「次に芝居かかったら観に行こうよ」と誘っていたのです。


                  演劇から離れてもう何年も経ちますが、つかさんの芝居がかかってると「観たいな」とは必ず思っていました。
                  でもまた次の機会があるだろう、と思い続けて、結局観に行かなかったのです。
                  次など待たずに観に行けば良かった。

                  ご冥福を心よりお祈りしています。

                  かのこちゃんとマドレーヌ夫人(万城目学)

                  0
                    評価:
                    万城目 学
                    筑摩書房
                    ¥ 903
                    (2010-01-27)
                    コメント:とても読みやすい文体で、するする読めます。かのこちゃんの「知恵が啓かれる」瞬間や、すずちゃんの「鼻てふてふ」がとても素敵です(笑)

                    JUGEMテーマ:読書
                     
                    以前から本屋に行くたび気にはなってたんですが、文字を読むのがおっくうで(ヲイ)、買ってなかったのですが、先日出先で、ちょうど2時間ほどつぶさなくてはならない空き時間が出来てしまい、他に興味をひかれるものもなかったので買ってみました。

                    するすると読みやすい文体で、猫の理屈やかのこちゃんの心情にほのぼのしたり吹き出したり。
                    マドレーヌ夫人とそのご主人の穏やかなやり取りがとても良かったです。

                    児童書のような柔らかさを感じる本でした。
                    むしろ児童書として出ていた方が自然だったかも、とすら思います。
                    ちくま新書でこの表紙だと、なんだか「やわらかめの哲学書入門」な匂いを感じて、気軽に買うのを躊躇してしまうんじゃないかな。偏見ですけど(笑)

                    軽めだけどきちんと書かれた児童書を読みたいテンションの時にオススメです。

                    『告白』湊かなえ

                    0
                      評価:
                      湊 かなえ
                      双葉社
                      ¥ 650
                      (2010-04-08)
                      コメント:一気に読めたということは面白かったのだと思います。ただ後味は良くないです(笑)ので、さわやかなものを読みたい人にはオススメできません。

                      JUGEMテーマ:読書
                       
                      映画のCMを見て、ちょっと興味を惹かれていたら、お友達のももじちゃんが本をくれると言うのでありがたくいただき、一気に読み切りました。

                      アマゾンとかのレビューはもう案の定、賛否両論。
                      ☆5つで絶賛する人もいれば☆1つでケチョンケチョンの人もいます。
                      でも賛であれ否であれ、これだけの感想を書き込む衝動を起こさせたんだから、エンターテインメントとしては成功なんだと思うのです。

                      物語は幼い子供を、教え子である中学生に殺された母親の復讐。
                      未成年であるが故、警察沙汰にしても事実上の無罪放免にしかならないだろう、と思った母親が、自ら種をまき罠を仕掛け復讐するお話です。

                      第一章はその母親である中学教師の独白のみで進み、続く第二章から第五章まではクラスメイトや犯人2人、犯人の姉(実際は母親の日記)などがそれぞれ独白で語り、最後の第六章でまた中学教師に戻る、という形式です。

                      アマゾンのレビューでも散見された意見ですが、確かに第一章の見事さに比べて残りの章は蛇足感がぬぐえません。
                      私が女性であるせいかもしれませんが、第一章で中学教師に共感してしまったため、続く章でつづられる犯人やその家族のそれぞれの心情を読んでも、「でも子供を殺す理由にはならないでしょう」としか思えないので、イライラするのです。
                      読み飛ばそうかとすら思ったのですが、途中でひょっこりと何か新事実が出てくるかも、と思うとそれはできず、イライラしつつも読んだのでした。作者の思うつぼです。

                      確かに中学教師のしたことが正しいかと言えば、正しくはないのです。
                      ただ、子を殺された母親の立場で、しかも手を下せる立場でもあったなら、私もやるでしょう。
                      中学教師も言っていたように、未成年の犯罪はせいぜいしばらく更生施設に入って、そのお勤めが終わればシレっと出てきて、何事もなかったかのようにその後の人生を送れます。
                      無罪放免となんら変わりありません。
                      実際、過去に凶悪犯罪とやらを犯した子供たちも今頃何食わぬ顔で世の中に復帰しています。
                      作中で、「裁判は民衆の暴走を止めるためにある」的なことも言っています。それも真実です。
                      人は残酷ですから、「この人間はいじめられても何も言えないような酷い人間だ」と皆で納得すれば、いくらでも酷いことができますから。
                      ・・・だからこそ中学教師はこんな形の復讐をまずは選んだのですけれど。

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