ここ最近、車が歩行者の列に突っ込んで大事故、というニュースが相次いでいて、今TVからも流れています。
私は「いずれ必要になる時が来て、その時では多分取得に時間がかかるだろうから」と免許を取った、完全なるペーパードライバーですが、こういうニュースを聞くと、ますますハンドルを握りたくなくなります。
事故を起こした犯人の言葉が
「前を見てなかった」
「ぼーっとしていた」
とかで、あまりにも情けなく、これを聞かされる遺族の方々にとっては憤懣やるかたないだろうなぁと心が痛みます。
このニュースと共に私がやるせないのは子供が親に育児放棄されて亡くなってしまう事件です。
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餓死2歳児、おむつ・段ボール・髪食べて腸閉塞
母外出中に生後1か月半の男児変死、顔に布団抱きしめたら重たくて暖かくて、ふにゃふにゃと頼りない子供をなんで放置できるのか、私にはさっぱり分かりません。
「育てられないなら産むな」と言う憤りの言葉をネット上でも見かけますし、私もそう思います。
ただ、育児放棄した母親だって、きっと産んだ時には「いっぱい可愛がって大事に育てよう」って思ったんじゃないかなとも思うのです。
産んだからには責任もって成人まで…せめて自分で働けるようになる18歳までは育てて欲しい。
それが本音ですが、それがもし無理ならば…殺してしまうなら、他人の手に託して欲しい。
ネットで「養子縁組」で検索すると、「子供を育てられない人」から「子供を望んでいるけれど自力では授かれない人」へ橋渡しをしてくれる民間団体がいくつもHITします。
中には産む前、妊娠中の段階で相談に応じてくれて、新生児の状態ですぐに養い親へと手渡してくれるところもあります。
子どもを求めている人は、想像以上に多いですし、橋渡しをしてくれる団体も養い親への厳しい審査を課していますので、子供は必ずどこか、暖かい家庭へ行くことができます。
民間の団体を経て養子縁組になった場合でも、裁判所の審査が入り、養い親は裁判所にも経済状況他、色々調べられますので、放置して餓死させるような実親よりは確実にはるかに良い環境で、子供は育つことができます。
民間団体がいやなら、行政に頼っても良い。
とにかく、児童相談所にまず相談して欲しい。
児童相談所に相談したら子供を取り上げられると勘違いしている人も多いと思いますが、実際はそれは最後の最後の手段なのです。
まずは、施設に預かってもらって、親が落ち着くのを待ってくれます。
そして実親が了承しない限り、よそに養子に出されたりは絶対しません。
養子を求めている側からしたら逆に腹立たしいほど、年に1度も会いに来ない実親であってもそうそう手放すとは言いません。
逆に言えば実親に「手放さない」という意思がある限り、取り上げられたりすることはないのです。
手元に置いて餓死させるよりは、施設で預かってもらって最低限の衣食住を助けてもらい、その間に親は自分を立て直す、そういうための施設です。
子供を殺さないでください。
無理だと思ったら、いったんその手を離して人に託して下さい。
お願いです。